TIST Network 136
9/24

ご協力をいただいた医療機関(順不同)水戸赤十字病院、総合病院土浦協同病院、カルセンター病院、いちはら病院、筑波病小山記念病院、筑波学園病院、筑波メディ木根淵外科胃腸科病院、取手北相馬保健院、牛久愛和病院、小美玉医療センター、医療センター医師会病院、牛尾病院、松内科クリニック、清宮眼科皮膚科、石岡ひ本クリニック、いけがみ皮膚科、ひたち野かりクリニック、高安クリニック、中高津だ整形外科、曽根歯科医院クリニック、土浦ベリルクリニック、かめ病院見学に行ってきました!病院実習報告医療情報学科1年生が「医療法人はら病院」の施設を見学しました。初めて触れる専門分野の学習にも徐々に慣れ始めたこの時期に、当学科では、学生がより具体的に病院事務としての未来を想像できる機会を設けています。それにより、学習意欲の向上や今後の進路決定、就職活動の材料につながると考えています。初めての校外学習ということもあり、コロナ禍においてこれまで学校行事が思うようにできなかった学生たちは、バスの中でもとても楽しそうな表情です。到着後すぐに病院職員の方が出迎えてくれました。今回、施設の案内をしてくださる4名の職員の方々は、皆TISTを卒業した先輩たちです。医事課をはじめ、リハビリテーション室などの施設を順番に見て回り、検査室ではPCR検査に使用する精密機器などを間近に見学しました。先輩方は、院内の各所で足を止め、病院職員でしか立ち入れないエリアでは特に時間をかけて案内してくだり、在校生にも理解しやすい言葉を選んで説明してくださいました。健佑会いちまた、通路ですれ違う患者様のプライバシーにも配慮しながらの移動においては、ホスピタリティに基づく心配りを態度で示してくださいました。私たち教職員にとっても、病院職員の代表として在校生を先導してくださる先輩方の立ち居振る舞いは、学生時代の面影を残しつつも、より逞しく成長したことを実感する瞬間でした。薬剤部では、医薬品に関する知識豊富な薬剤師の方からお話しを伺いました。当学科では、今年度より登録販売者を目指すためのカリキュラムがスタートしました。薬剤師さんと同様、登録販売者もまた、一般医薬品の販売ができる専門職です。薬剤師の方々は、患者様が正しくお薬を使用できるように過度な表現を避けた説明を心がけ、患者様が納得してお薬を服用できるように努めているとのことでした。薬剤師さんの生の声は「お薬のスペシャリスト」を目指す学生にとって学びの多い時間だったと思います。この「病院見学」の目的のひとつは、学生にチーム医療の一員として活躍する未来を思い描いてもらうことです。TISTの先輩方が示してくれたように、病院職員としての表情や言葉遣い、身だしなみや立ち居振る舞いなどその取り巻くすべてが、病院の印象として患者様に伝わっていくのです。今回の見学を通し、ホスピタリティを大切にする医療従事者に成長してほしいと願っています。県内の医療機関にご協力いただき、医療情報学科の1年生35名が病院実習を行いました。この現場実習は、入学してからこれまで感染症の影響により学校行事などのイベント等が実施できない中でも、専門分野での学習を懸命に積み重ねてきた1年生の集大成となります。感染症との共生が進む中でも、周期的な波が押し寄せる状況は続いており、医療機関では、検査・治療の手段に加え、予防の取り組みにも注力しています。そのような中でも、当校の教育活動にご理解をいただき、多くの医療機関からご協力をいただきました。実習の前準備である学内オリエンテーションのプログラムにも、従来の対策に加え、医療現場での手洗い方法や手指消毒のタイミング、感染経路別の予防策などの要素を新しく盛り込み、感染症対策に多くの時間を確保しました。全学生が実習前2週間の行動を制限し、また健康記録の管理を徹底するのはもちろんのこと、さらに抗原検査の実施を経て「感染防止対策」をしっかりと行った上での実現となりました。昨今、オンライン診療が広く認知され、医療のデジタル化が図られています。今後においてもマイナンバーカードによるオンライン資格確認の導入やそれに伴う患者情報の一元化が進められます。こうした変革期の渦中で臨機応変に対応しながら業務に就く職員の方々に習い、学生たちは、机上で学んだことを活かすため、自分なりに考え実践していきます。実習中は毎日異なる目標を立て、休憩時間を利用して職員の方々に質問したり、新しく得られた知識をノートにまとめたりと、実習日誌を通して経験したことや学んだことを振り返り、次の課題を明確にする工夫をしました。実習終えた学生たちの声を聞くと、職員の方からのアドバイスや患者様に顔を覚えていただいたことが深く印象に残ったようです。実習を経て2年生へと進級した学生たちの姿は、人としても以前より一回り大きくなったように思います。自分の将来に向けて歩み出したその大きな一歩を大切に、これからも充実した時間を過ごしてほしいと思います。最後に、お忙しい中、学生への「実践的な経験の場」をご提供いただきました実習先の皆様に深く御礼申し上げます。ありがとうございました。TISTの卒業生である 9医療のICT化に対応できる人材を育成TOPICS1TOPICS2TISTでの学習が現場での業務に役立つことを実感しています。初めて目にする精密機械に少し緊張です。病院職員の方々は、経験を踏まえて丁寧に説明してくださいました。職員の方にご指導いただきながら、電子カルテの操作をします。医療情報学科医療情報学科

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る