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12医療のICT化に対応できる人材を育成医療情報学科卒業生講話  〜後輩へ向けた言葉〜12月14日、医療情報学科を卒業した先輩による講話が行われました。医療情報学科では、企業との連携授業として、現在医療機関の第一線で活躍している卒業生から在校生に向けて、就職活動のポイントや社会人としての心構え、現在従事している職種や業務について直接「生の声」を届ける機会を設けています。今回講話をしてくださったのは、平成26年度にTIST医療情報学科を卒業し、現在「牛久愛和総合病院」に勤務されている先輩です。診療情報管理コースを卒業した先輩は、「病院事務の具体的な業務内容」や「病院実習における指導する側の視点」など、在校生が将来をイメージしやすいようにスライドを使って説明しくれました。また質疑応答の時間には「職場の雰囲気」「仕事のやりがい」「就職先選定の決め手」といった実体験を基にしたものから「業務中のアクシデント」や「大変だと感じること」など包み隠さず答えてくれました。患者様に接する時と同じように、柔らかく丁寧な口調で語ってくれる先輩の言葉は、すっと在校生の耳に入ってきているようでした。講話の最後には「学生時代の友人関係が苦しい時の自分を助けてくれること」そして「学生時代にしかできないことを思い切りやること」それらがとても大切だと締めくくってくれました。私たち教員では表現できない卒業生なりの心の掴み方だったと思います。医療従事者としての誇りを持ち最前線にいる彼の言葉は、卒業から6年の時が流れたことを実感するには充分過ぎる時間でした。こうして先輩が築き上げた経験や実績を後輩が受け継ぎ、更に次の世代へと繋げていくことができる…これがTIST医療情報学科の魅力の一つであると思っています。TOPICS1医療秘書教育全国協議会より 表彰されました!医療秘書教育全国協議会主催の検定試験は、医療秘書としての専門知識と技能を認定するものとして、病院事務を目指す学生にとって学習目標のひとつとなっています。医療秘書技能検定はレセプト作成能力と医療事務の知識を、医事コンピュータ技能検定はそれらに加えコンピュータの知識が試される試験です。本校では医療事務の基礎知識を習得したのちに、1年次の後期から、より一層専門的に詳しく学び知識を積み重ね、2年次で更に上位級の取得を目指すカリキュラムを組んでいます。1年生にとっては初めての受験であり、これを皮切りに様々な資格試験にチャレンジしていきます。今期の1年次の合格率においては、医療秘書94・1%、医事コンピュータ91・4%と大健闘です。その中でも特に優秀な成績を収めた5名の学生が協会より表彰されました。こうして学生たちが日々の学ぶ機会を大切にしっかりと取り組んできた成果が目に見える形で実った瞬間です。これからも同じ目標を持つ仲間と共に前進していってください。医事コンピュータ技能検定 成績優秀賞■■■■■(1年 医療ビジネスコース)もともとパソコンが好きで、入学前からこの授業を受けることを楽しみにしていたのを覚えています。TISTでは、その教科だけでなく他の授業と関連付けて学ぶことができるので、カルテを正確に読み取る力がついたと感じています。その成果が発揮できたことは、自信にもつながりました。身につけた技術を活かし、これからも努力を惜しまず、高みを目指して頑張りたいです。■■■■■(1年 医療ビジネスコース)試験前の対策授業に更に自己学習を取り入れ、検定試験1週間前には合格点に届いていることを目標にしています。日々の積み重ねがしっかりとした基礎となり緊張する自分を励ましてくれ、その結果が自信に繋がるのだと思っています。今後も様々な資格取得を目指して頑張っていきます。■■■■■(1年 診療情報コース)解く問題の優先順位を決め、時間配分を意識して取り組みました。何度も繰り返し演習することで問題傾向を掴み、これまでの力を試す感覚で安心して試験当日を迎えることができました。これが合格に繋がったと感じています。今後も上位級を目指し、努力したいと思います。■■■■■(1年 診療情報コース)苦手領域においては、当初は時間内に全て解き終えることができなかったのですが、放課後の対策授業での先生のご指導やクラスメイトからのアドバイスによって自信を持って試験に臨むことができ、結果として合格することができました。今後も努力し続けたいと思います。■■■■■(1年 診療情報コース)私には、受験する全ての検定試験に合格したいという目標があり、それを達成すべく日々の勉強に励んでいます。自分が納得するまで根気強く取り組み、準備をしっかりすることで落ち着いて試験に臨むことができました。その結果、成績優秀賞に選んでいただいて本当に嬉しいです。この結果に恥じない様に励んでいきたいと思います。医師による講義 「医療事務の役割とやりがい」医療情報学科では、病院実習を控えた1年生に向けて3回の学内オリエンテーションを実施していますが、その一環として現役医師による授業を組み込んでいます。今回担当していただくのは、医療法人道淑会 高野医院 院長 高野 淑美先生です。高野先生は、地域のかかりつけ総合医として、疾病の予防と早期発見に尽力されている医師です。今回は、医師の立場から見た病院事務の役割とやりがいについて「働くこと」の意味も含めてお話しくださいました。医療機関の運営は、医師を中心としたチームで成り立ち、医療に従事する者がそれぞれの立場から院内での役割をしっかりと認識し、自分の仕事に最善を尽くすことが求められます。高野先生は、医師が診察に専念できるのは、事務全般その他のことは事務の方を信頼してお任せしているからであると締めくくってくださいました。その力強い言葉は、これから実際の医療現場に出向く学生の背中を押してくれるものであったに違いありません。自分の目指した道が、誰かに必要とされる仕事であることを改めて心に刻み、病院実習を有意義な時間にしてほしいと思います。TOPICS2TOPICS3質問したい学生たちが先輩の周りに集まっています。在院事務として活躍する未来へ向けて…現役医師が考える病院事務とは… 

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