TIST133
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9医療のICT化に対応できる人材を育成医療情報学科現役ドクターの講義で学ぶ 診療情報管理専攻科では、3名の現役ドクターによる講義が行われています。医療情報学科の学生は、1年次で病院事務としての基礎をしっかりと学び、2年次には医事会計システムなどのコンピュータ知識や電子カルテの技術を習得します。更に専攻科に進学した学生は、専門分野に特化したカリキュラムで、医療情報の管理・分析などの「情報」という観点から患者さんを支える「診療情報管理士」を目指しています。現役ドクターの講義は、カルテを読み解く上で必要な医学知識の習得につながっています。 3名の先生方は、それぞれ整形外科、泌尿器科、婦人科を専門とされており、今なお医療現場の最前線で活躍されています。医学知識と一括りに言っても、疾病の特徴や診断法は診療科によって様々です。先生方は、難解な手術手技や治療法などを実際の症例(ケーススタディ)を用いて理解し易く、また時にはユーモアを挟みながら楽しく学べる工夫をしてくださいます。 日々、患者さんと向き合うドクターだからこその臨場感あふれる講義は、机上で学ぶ学生にとって、新鮮でかつ「自分の未来」に思いを馳せる貴重な時間でもあります。先生方の経験に基づいた専門分野の解説に、学生たちは引き込まれるように聞き入り、点が線へとつながることで理解を深め、それがたくさんの刺激となりやがて大きな収穫へと実を結んでいくのです。 また、先生方が診察をする時には「病気という観点からではなく、患者さん自身を診ること」を大切にしていると話してくださいます。それは、私たち病院事務にも通ずる心でもあり、患者さんと向き合う上で最も大切な人と人とのつながりをも経験を通して教えてくださっているのです。ドクターが講義をしてくださる教室からは、学生たちの感嘆する声が響き、また笑顔がのぞいています。 白衣を身にまとい患者さんの命を救うドクターは学生たちの憧れの存在でもあり、そのドクターを事務の側面から全力でサポートできる病院事務として活躍するためにTISTの学生たちは日々奮闘しています。TOPICS1医療ビジネスコースを 開設しました! 医療情報学科では、令和3年度に新コースとなる「医療ビジネスコース」を開設し、期待に胸を膨らませたフレッシュな学生たちが入学してきました。コロナ禍で迎えた入学式でしたが、36名の新1年生は、気持ちを新たに「社会人準備期間」として専門学校での生活をスタートさせました。 医療ビジネスコースでは、医療データの情報処理能力に加え、ビジネスツールを使いこなし幅広い分野で活躍する人材育成を目指します。一般企業でも利用できるICT技術の活用を学ぶことで、病院事務にとどまらず多岐にわたる分野での活躍が期待でき、将来の夢への選択肢が大きく広がります。 現在、TISTではオンライン授業と対面授業を組み合わせたハイブリット授業を展開していますが、新入生はオンラインの画面越しでも、明るく元気な挨拶とたくさんの笑顔を届けてくれます。離れていても、積極的に声を出し質問したり、チャット機能を活用したりと教室と変わらぬ雰囲気で疑問点を解決しています。初めて耳にする医療用語や診療費の計算などに苦戦しながらも、医療専門分野に触れることで新しい知識を蓄え、日々成長していると感じます。 新入生たちは、将来の夢への第一歩を踏み出したばかりです。TISTでたくさんの事にチャレンジし、時には仲間たちと切磋琢磨しながら自分の力を信じて前進していって欲しいと願っています。そして、人と人をつなぐ懸け橋として患者さんの心に寄り添うことのできる医療従事者へと成長する姿を見守っていこうと思います。TOPICS2塚本定医師緊張の面持ちで新しい一歩を踏み出す新入生たちしっかりと距離を保ってのハイブリット授業檜山三府医師辻本夏樹医師

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