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11「人を育てる」心の豊かな“せんせい”を育成こども未来学科コロナに負けない! 〜学科交流会〜 新型コロナ感染予防のため、今年度も春から学校の行事はやむなく中止されてきました。学科独自の行事も同様です。こども未来学科は、創設以来ずっと学年の垣根を越えた縦の繋がりを大切にしてきました。2年生が新入生のために歓迎会を行ったり、全学年の代表者会議を行ったり、中でも真冬に行われるクラス対抗の大運動会は、寒さをも吹き飛ばす熱い行事の一つです。これらを行いながら全学年が繋がってきたのです。ところが今年度は、一つとして実施できたものはなく、特に4年生にとっては学科を引っ張っていきたいという願いを叶える機会が見つからずにいました。 新入生と関わる機会がないことを残念に思った4年生は、オンライン授業ばかりで不安や心配を感じているであろう1年生に、どうにかして学科にとけ込んでもらおうと交流会を企画しました。密を避けるための計画の立て直しを何度も行いながら、感染予防対策を万全にした交流会が昨年11月2日(月)に3号館、6号館で開催されました。少人数で動けるように、グループを学年縦割りで細かく分け、活動場所も広いホールや多くの教室を使いました。秋祭りをイメージしたヨーヨーつり、射撃、輪投げなどすべて手作りの「縁日」です。他にも4年生による絵本の読み聞かせや運動遊びなど、保育としての学びの場もあるこども未来学科らしい交流会となりました。はずれくじなしのこれまた手作りの景品、賞品を手にした後輩たちの笑顔を見ることができて、毎日遅くまで準備を重ねてきた4年生は心から喜んでいました。言うまでもなく一人の感染者も出さずに無事に終えることのできた交流会、全員が自覚をもって参加した成果だと考えます。学生一人一人がそれぞれの思いをもって、それぞれの立場で参加した交流会・・・。この経験は保育者になった時に、必ず活かされると信じます。オンライン授業の充実 ピアノのレッスンやリトミック、3年生においては卒業研究など、オンラインでは習得に困難をきたす科目が保育の学びの中には数多くあります。対面授業が難しい時期には、1クラス数名の登校、それ以外はネットワークでの繋がりでこの一年間、学生たちもそして教員もできるだけの努力をしてきました。中でも、オンライン授業だからわかりにくかった、ではなくオンライン授業だからこそ活きることを追求した授業の展開を工夫してきました。 例えばピアノの授業においては、表情だけではなく互いの指を映しながら授業を進めています。さらに言葉のみでは理解しづらい内容については楽譜を画面に映し出し、説明や質問ができるようにしています。また保育実技の授業では、各自の作品が画面一杯に並ぶことで、互いに批評しあったり話し合ったりという場面も見られました。 オンライン授業の充実はもちろん今後も必要なことではありますが、全員が笑顔で一堂に会して、同じ温度や空気を感じながら、楽しく授業が行える日が一日も早く戻ってくることを祈って止みません。TOPICS1TOPICS24年生と一緒に「ストラックアウト」オンラインで学ぶ『保育実技』 オンラインで学ぶ『音楽表現』先輩からの手作りプレゼント

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