TIST131
13/28

13「新しい時代」の整備士を育成自動車整備工学科順調に進んだオンライン授業 今年度の新たな取り組みとして、第一に挙げられるのが、「オンライン授業」です。新型コロナウイルス感染症予防のために、全国の小、中、高、大学、専門学校において、一斉に取り組むことになったのは、ご承知の通りです。当学科は授業のうち半分が、オンラインでの実施が不可能な実習授業のため、まずはオンラインで実施可能な学科授業を5月連休明けから実施しました。緊急事態宣言解除が概ね6月初旬と予測し、綿密な時間割を作成したうえで授業を進めていき、5月中に4月休校分の遅れを取り戻すことができました。緊急事態宣言が解除された6月初旬から、分散登校を経て、対面授業を開始いたしました。学生たち、特に1年生には、入学式も大幅に時間短縮されたところに、翌日から1か月休校、さらに1か月オンライン授業とクラスメイトに会う事もできず、非常に不安な学校生活のスタートを強いてしまったと感じています。しかしながら、オンライン授業では学生全員が、真剣に授業に参加し、自動車の様々なことへの理解を深めてもらうことができました。極めてスムーズにオンライン授業が進めることができたのも、学生の授業への真剣な思いがあったからと考えています。「体験実習」と「学外学修」 当学科では、毎年7月から9月の間に、4年生は「体験実習」、2〜3年生は「学外学修」として、就業体験(インターンシップ)の実施が必修化されています。今年度は、コロナウイルスの影響で、実施が危ぶまれたところですが、ある程度、感染が落ち着いたこともあり、20社以上の企業様のご理解ご協力のもと、無事に実施することができました。内定先が決まっている学生は内定先企業へ、また進学を予定している学生は、自分の希望の企業に受け入れをしていただいています。この就業体験は、実際の整備現場で必要とされる技術力やコミュニケーション能力がどれほどのものなのかをしっかりと知ることができ、さらにそれをじっくりと習得することができる大変中身の濃いものです。学校の授業では学べない事もたくさんあり、参加した学生からは、初日の段階で「先生、すごく楽しい!」と電話がかかってくるほどです。企業連携の形として、以前から取り組んでいることではありますが、毎年毎年内容に改良を加え、より有効性の高いものになってきています。TOPICS1TOPICS2内容を伝えるための表情、声、文字、身振り手振りは重要先輩の指導のもと、ブレーキライニングの交換お客様のお車を扱うことにかなり緊張!大型モニターで学生全員の顔を見ながらの授業ですオンラインであっても部品を手にしての解説

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る