TIST123隠し
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3卒業特集業特集卒業を祝す いよいよ皆さんが筑波研究学園専門学校TISTを卒業するときがやってきました。私は皆さんの卒業を心から祝し、これからの人生に幸多かれと祈るものです。と同時に、今日まで皆さんの成長を暖かく見守り支援してこられた保護者や周囲の方々に、皆さんとともに感謝申し上げたいと思います。 皆さんは、本校においてこれまで2年間あるいは3年ないし4年に亘って、さまざまな専門分野で活躍するために必要な基礎知識と基本的な技術を学び、免許や資格を取得し、あるいは検定試験に合格して、いま社会人としての第一歩を踏み出そうとしています。皆さんの中には病気や怪我などによる休学の危機を乗り越えたり、さまざまな困難に打ち勝って卒業証書を手にする人もいるわけであり、私は卒業生一人一人がそれぞれ努力して今日の栄を得られたことに、心から敬意を表する次第です。社会人としてのスタート これから皆さんは実社会に出てさまざまな職業に就き活躍していくことになります。建設工事や自動車整備、ものづくりの現場あるいは介護や医療、福祉の職場、各自治体の公務員、あるいは保育園や幼稚園で教員として働くなど、それぞれ異なった途に進むのですが、どんな途を進んでいくとしても、一人一人にとってかけがえのない人生を歩んでいきます。そんな皆さんにとってこれから大事なことは、実社会の中にあっていかに自分の能力を高め、将来の社会に貢献できる人間になっていくかということであります。 皆さんが本校TISTで習得した知識と技術が、真の試練を受けるのもこれからです。その意味において、TISTからの卒業は新しい出発点でもあり、皆さんはこれからの長い人生のスタートラインに立っているのです。 このスタートラインは、同じゴールに向かって走って速さを競うためにあるのではありません。一人一人がそれぞれの心に描いた人生の目標に向かって歩み始める出発点です。遠い未来を見据えた目標、近い将来に達成させるべき事柄などなど、人によって目指すものはさまざまです。もちろん目標が一つである必要はありません。私は、皆さんが本校に入学してから今日まで努力を積み重ねてきたと同じように、自分自身の目標をしっかり定めて人生を歩んで欲しい。社会人として立派に成長していただきたいと思います。情報化社会の進行 一方、これから皆さんを受け入れようとしている実社会は、常に変化し続けています。変化の要因は、経済・産業活動のグローバリゼーション、人口構成の少子高齢化や東アジア諸国の政治情勢、地球温暖化、先端技術の進歩などなど、多岐にわたります。それら一つ一つとそれによって変わる私たちの日々の生活や新たに生じる問題との因果関係は単純ではありませんが、近年の情報化社会の急速な進行は、両者の関係を考えることができる一例です。 人工衛星を使ったデジタル通信技術の急速な進歩とコンピュータの(超)小型化によって、世界は1980年代から情報化社会に突入したといわれています。その後、遠隔地にあるコンピュータを繋ぐ通信手段として開発されたデジタル通信網(インターネット)が急速に拡がり、世界中のコンピュータがインターネットを経由してさまざま情報を伝達することができるようになりました。 とくに、10年前に発売されたスマートフォン(スマホ)は、一昔前のコンピュータをしのぐ性能を持っていて、私たち一人一人がインターネットから情報を得ることを可能にし、いまやノートパソコンやスマホを使って、何時でも、何処にいても、誰とでも必要な情報を交換することができます。音声だけでなく、画像や映像も添付してコミュニケーションすることができます。ネット社会と コミュニケーション インターネットとスマホとによって、私たちの生活は格段に便利で快適なものになりました。スマホは、電話に変TISTを卒業する皆さんへ 筑波研究学園専門学校 学校長 柿崎明人

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