TIST113
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22TOPICS 1TOPICS 2自動車整備工学科時代が求める高度な知識と技術を身につけた「自動車整備」のプロを育成 かの福沢諭吉も著書「学問のすゝめ」の中で、「勤むべきは、人間普通日用に近き実学なり」と、現在のTIST同様、実学の重要性を強く唱えていました。「実学」とは、「実際の生活に役立つ学問」のこと。言い換えれば、「人々の生活に対して貢献度の高い学問」となります。現代社会において自動車は生活に欠かせない道具であり、その自動車を常に快適な状態に保つための知識や技術について学ぶ「自動車整備工学」は、まさに実学中の実学と言えるでしょう。その中でもTIST自動車整備工学科が、特に力を入れているのが「資格取得」です。今年度もこの半年のうちに、7種類の資格取得講習・試験を実施しています。 資格取得のための努力、習得した知識や技術は、今後、自動車整備という実務経験を積んでいく上で大きなモチベーションになると考えています。自己効力感や自信が付くことで、大きな積極性が生まれ、実務経験が2倍にも3倍にも確かなものになるのです。今後も数々の資格取得にチャレンジしていってもらいたいと考えています。  自動車整備工学科的       「学問のすゝめ」 若者のクルマ離れにより、整備士人材の確保が非常に厳しいなど、近年、自動車整備業界を取り巻く環境が大きく変化しています。そのような中で、自動車整備業界と自動車整備士養成施設との繋がりも変化してきています。勿論これは、お互いがより強い結び付きを持つようになってきているという良い方向への変化です。昨年辺りからメーカー系販売店の整備技術コンクールや学生対象の新型車技術セミナーが当校の実習場を利用して実施されたり、メーカー主催の教員向け技術セミナーの数もかなり増えています。2〜3年前までは学生の就職活動でしか接点がなかったことを考えると、私達にとっても大変有難い事であります。業界最大の懸案事項である整備士人材不足を乗り越えていくためは、お互いが出来る限りオープンになって協力し合う事が必要であるということでしょう。私達は自動車整備工学科の使命のひとつである「自動車整備業界への貢献」について、出来る限りのことをしていきたいと考えています。先に行われたトヨタ系ディーラーの整備技術コンクールの様子これらの資格取得の努力が、今後の整備士の経験に大きく作用することになります 自動車整備工学科における 産業界との連携 

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