TIST110
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3特 集 集TISTは、 創立30周年を迎える 近く迎える30周年を、さらなる飛躍のスタートラインとして企画に入っていた矢先、今回の「認定」を受けた。これまで展開してきた「教育理念」「教育実践」に対する公的評価としてTISTへの信頼感も一段と増すものと確信している。 そしてこの4月から新しいスタートをきった。 「企業との連携」「学校関係者評価委員会」に注目いただければと思う。あらためて 「職業実践専門課程」とは 「職業実践専門課程」については同機関誌108号に詳しい。あらためて理解を深めたい。 まず「職業実践専門課程」とは、従来の都道府県ごとの認可ではなく、文部科学省が認可を行う制度。認定要件として①修業年限2年以上 ②企業との連携体制による教育課程編成 ③企業との連携による実習・実技 ④修了条件が1700単位時間以上 などが挙げられる。しかしTISTは従来から、これらの要件は蓄積され、基盤は整っていた。 この制度は専門課程における職業教育の維持・向上を図ることがネライ。したがって「認定」は質の高い、より実践的な職業教育を行う基盤のある学校を意味する。 さらに認定要件には、「⑤企業と連携して教員に対し専攻分野における実務に関する研修を組織的に実施」「⑥学校関係者による評価を行い、その結果を公表」とある。「質の高い、より実践的な 職業教育」に向かって ⑤項の要件(企業との連携)については、TIST開学当初からの理念。今後は「職業実践専門課程」の理念に照らして、更なる充実発展の転機になる。 そして⑥項の要件(学校関係者評価委員会)については、学校関係者という第3者機関による審査・評価であるから、従来の「学校自己点検・評価」にもまして厳しい見直し・修正・改善が期待される。 109号(校長執筆)には、今回の「認定」を受けての一番の成果は、新たに設置された学校関係者評価委員会および教育課程編成委員会での議論を通して、本校TISTの教育体制全体を見直す機会を得たことであると期待が込められている。すでに始まっている 具体的とりくみ「企業との連携」を一層重視◇企業との連携による教育課程編成委員会の設置◇企業と連携しての実習・演習等の実施◇企業と連携して教員に対して実務に関する組織的な研修を実施し、最新の知識・技術・技能の修得◇教育の専門家を招いての指導力の修得・向上 平成25年末に学校自己点検・評価報告書(本校独自の方式による)について学校関係者評価委員会の助言を受け、平成26年度当初から実践に入っている。「学校関係者評価委員会」とは まず「学校関係者評価委員会」は、保護者会(五籃会)、同窓会(輝峰同窓会〉、企業(本校の専門学科に関連する)の各代表および学識経験者、本校相談役の都合14名からなる。また「委員会」当日には、理事長、学校長はじめ各部長、各学科長など12名が同席する。 平成26年度の第1回委員会は9月29日、「平成25年度学校自己点検・評価報告書」について審査・評価を行った。 この新しい「報告書」は、評価基準(文部科学省「専修学校における学校評価ガイドライン」に基づいて、学校自己点検・評価委員会が作成したもの。 自己評価項目は、10項目からなる。各項目にはそれぞれ詳細な具体的評価項目があり、4段階評価がされている。会議では一つ一つの評価について厳しく審査し、再評価した。「新たなTIST」の弾みとなる「職業実践専門課程」認定学校関係者評価委員 元校長(第五代) 古森貞弘

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