
文部科学省は平成20年12月「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」を中央教育審議会に諮問致しました。これは働くことの大切さを小学校からの各学校段階で教育する事を内容としているもので勤労体験が少なくなった豊かな社会ならではの現象とも言えます。
また、働くことは経済行為として生活を維持するためのものですが、社会的正しさがなければ永続性もなく心の満足も得られないものです。これを育成するには幼少からの「生活体験・自然体験」の積み重ねが大切です。
「生活体験」とは家庭での手伝いにより家族に喜ばれる経験です。家事分担(お風呂の掃除や雨戸を閉めること等)を通して感謝され働く楽しみを経験することです。
「自然体験」は山や海、動植物の中で自己の存在を確認し協力して生きることを学ぶなど幼児期の直接体験から青年期の間接体験(読書・メディア等)へと円滑に移行して幅広く自己の個性と社会との適合を考える土台になります。
楽しく生きるためには職業を通して他人から感謝されることが大切であり、それが「働きがい」になっていきます。本校では専門的職業能力を高めるために個性に応じた柔軟な教育体系を推進すると共にボランティア活動も重視し、働くことが他人から喜ばれる「働きがい」を養いたいと考えています。
学校教育の課題として文部科学省はキャリア教育を推進しています。これは人間としての「在り方・生き方」を各学校段階で学ぶもので専門学校に対しては職業能力向上の高等教育機関としての役割を期待されています。また、OECD加盟国では時代の変化に対応して必要なときに必要な技術や知識を学ぶリカレント教育により社会変化の中で「働く」技術を再学習する制度となっています。ベストセラー「夢をかなえるゾウ」(水野敬也著)の主人公はサラリーマンから2級建築士を目指して専門学校に入学し職業生活に再挑戦することが結末となっています。
社会変化に対応した「働きがい」と「他人から感謝される」ことが「生きがい」になります。キャリア教育における職業の研究は「生きがい」の探求です。それには「働きがい」を土台として友人・先生等と話をして気が付く「会話気づき効果」が大切です。職業人としても先輩である本校の先生方と一緒に楽しく会話をして「生きがい」を考えてください。「生きがい」は自分で気が付いたときに見つけられ、そして実行できます。
職業を通して社会貢献する崇高な人生目標をかかげて「生きがい」のある人生を送られ夢をかなえることを心から念願しています。