TIST119
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3卒業特集業特集1.卒業を祝う 筑波研究学園専門学校TISTを卒業される皆さん、卒業おめでとうございます。 皆さんは入学してから2年あるいは3年ないし4年間に亘って本校で学び、さまざまな困難を克服して自身の目標を達成して、いま実社会への第一歩を踏み出していきます。私は、皆さんのこれまでの努力に対して心から敬意を表するとともに、これから始まる社会人としての人生が幸多いものであることを願っています。 一方、皆さんの今日あるのはひとえに皆さんの成長を見守ってこられた保護者や周囲の方々のさまざまなご支援によるものであり、私はそうした方々に皆さんとともに心からお礼を申し上げたいと思います。2.社会人としてのスタート 皆さんは本校TISTで、社会に出て働く際に必要とされる基礎的な知識と技術を学び、さまざまな企業や会社、病院や幼稚園などで行われた体験実習やインターンシップを通して、それぞれの職業分野の将来を担うのに十分な能力を身につけてきました。皆さんの中には、会社や企業の一員としてものつくりの現場で働く人、自動車整備や建設工事で働く人、あるいは自治体のさまざまな任務の一翼を担う人もいると思います。保育所や医療機関でこどもの成長や病気、高齢者のケアに携わる人もいるでしょう。 社会に出た当初、これまでとは全く違った環境に戸惑ったりするかもしれません。仕事に失敗して落胆してしまうこともあると思います。しかし、それは誰でも一度は経験することです。これから先の皆さんの人生が落胆の日々だけでは決してないのですから、失敗は自分を成長させるいいチャンスだと思いなおし、新しい知識や技術を吸収する努力を惜しまないで下さい。 一方、皆さんがTIST在学中に学んだことは、実際の職場で必要とされる最低限の基本的な知識と技術でしかないことも知っておくことが必要です。どんな仕事も皆さんが考えている以上に奥深いものなのです。実際に仕事をして周囲の期待に応えていくためには、これまで学んだ知識や基本的な技術をさらに豊かで高度なものにしていかなくてはなりません。実社会にでてから本当の勉強が始まるといっていいかもしれません。その意味においても、皆さんはいま新しいスタートラインに立っているのです。3.専門分野のエキスパートに 本校TISTが創設されてから30年がたち、本校からは既に多くの学生が巣立ち、茨城県内外の産業諸分野でその中核を担って活躍しています。卒業後皆さんがそれぞれの仕事を通してTISTの先輩に会うこともあると思います。あるいは、気付かない間に一緒に仕事をしていたということもあるかもしれません。彼らは皆さんにとって仕事上では身近な目標であるとともに、有益な助言を与えてくれる大事なサポーターでもあるはずです。TISTの先輩たちだけではありません。職場で一緒に働く全ての人が皆さんのサポーターだと思って間違いありません。私は、皆さんが職場の諸先輩や地域社会のご支援を受けながら、それぞれの専門分野のエキスパートとしてさらに大きく成長して欲しいと願っています。 皆さんが今後ますます研鑽を積み、それぞれの職業分野で本当に実力ある若者に成長し、社会の一員としての責任を果たしていくことを期待しています。4.転換期を迎えている社会 皆さんがこれから第一歩を踏み出そうとしている実社会は、常に大きく動いています。人・物・情報のグローバル化の波もとどまることを知りません。21世紀に入って17年が経過し、いま世界は転換期を迎えているといわれています。コンピュータや通信技術の進展によって、私たちの生活は一昔前には考えられないほど便利になりました。電話とコンピュータを融合した通信機器として2008年に登場したスマートフォンの普及率は75%に達し、今や私たちの日常生活に欠かせないものとなっています。スマートフォンは、電話に変わる通信TIST卒業生へ 筑波研究学園専門学校 学校長 柿崎明人

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