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5【情報処理・デザインコース】ITエンジニアとしての素養を身に付け、社会のICT化を推進できる人材を育成 SNSやIoT、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなど社会のICT化の推進、ならびにサイバー攻撃による情報漏洩の防止など情報セキュリティ対策に精通したエンジニアの育成が我が国にとって大きな課題となっています。こうした中、情報処理・デザインコースでは、ITエンジニアとして社会のICT化を推進、時代の変化に柔軟に対応でき生涯に渡って活躍できる人材の育成を目指しています。 本校は開校当初から情報処理教育に力を入れており、これまでの卒業生は地元IT企業をはじめ県内外の様々な業種でITエンジニアとして活躍しています。一般的に大学での情報処理教育は、座学(講義)による学術研究中心の学習であるのに対し、当コースは実習・演習を重視したカリキュラムで実践的に学べることが特徴です。特に、職業実践専門課程における企業との連携授業「システム設計Ⅰ・Ⅱ」では、実務経験が豊富な技術者を講師として招き、情報システムの開発工程を実践的に学んでいます。一チーム4・5人のメンバーでチームを編成し、課題テーマに基づき情報システムの設計から開発・運用までを学びます。各工程の節目では実際の開発現場同様にレビューを行い、成果物を様々な視点から評価します。レビューの結果はその後の作業計画に反映させ、より良いシステム作りを目指します。 また、資格取得においてはIT業界で重視されている経済産業省情報処理技術者試験の取得に力を入れています。特にITエンジニアの登竜門とされる基本情報技術者試験は、毎回の試験で県内専門学校合格者のおよそ半数を本校学生が占めており、さらには実務経験者でも取得が難しいとされる応用情報技術者試験でも毎年合格者を輩出しています。 当コースの入学者はほとんどが普通高校出身者です。入学時点ではIT初心者でも2年間の学習により専門スキルと資格を身に付け、ITエンジニアとしての第一歩を踏み出せるようサポートしています。【ビジネス実務コース】流通・販売を主軸に様々な業界で活躍できる人材を育成する 変化が激しい現社会において、消費者のニーズは多種多様化しています。「モノを買う」「サービスを受ける」は店舗だけに限らず、「いつでも」「どこでも」の時代になりました。この変化に対応するため、ビジネス実務コースは、流通・販売業界で求められる知識・技術の習得を主とし、実店舗及びネット上におけるビジネスモデルに対応できる人材を育成することを目指しています。 当コースのカリキュラムは、企業の一連の仕事に紐づいて編成されています。流通・販売の学習を通して企業・経営、物流マーケット、マネジメントの基礎を学び、基本業務を遂行するための情報リテラシー、会計業務に関する簿記・コンピュータ会計の学習、消費者へのアウトプットに不可欠なWeb・広告デザインなど、ビジネスパーソンとしての付加価値を付けられるよう編成しています。28年度より、流通・販売分野教育を強化すべく、ネットショップの運営に必要なスキル(CMSを利用した商用サイト構築やネットマーケティングなど)も学べるようカリキュラムの充実を図っています。これらの学習を通して、販売士検定、簿記検定、サービス接遇、経産省ITパスポーシステム設計授業 ~学生同士で意見交換~システム設計授業 ~ドキュメントのレビューの様子~経営情報学科 経営情報学科は、各々のコースが目指す専門分野の職業(業界)に求められる知識・技術の習得は勿論のこと、新しいことも貪欲に学ぶ姿勢と時代の変化に柔軟に対応できる能力を身に付け、併せて社会人としてのマナーやコミュニケーション力も養い、プロ意識を持って仕事に向き合うことができる人材の育成を目指しています。 現在、情報処理・デザイン、ビジネス実務、公務員・事務管理の3コースを設置しており、平成26年3月に職業実践専門課程として文部科学省より認定を受けています。各コースの独自性を活かした 実学教育を展開学科長 水越 武

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