TIST115
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3卒業特集業特集1.卒業を祝す 風薫る3月、筑波研究学園専門学校TISTを卒業される皆さん、卒業おめでとうございます。皆さんのこれから始まる人生が実り多いものであることを、いま私は心から願っています。 本校に入学して以来、皆さんは2年あるいは3年ないし4年の間、「自主、協調、創造」をモットーとする本校の教育環境の中で過ごし、希望するそれぞれの職業分野で必要とされる基礎的な専門知識と技術を学び、これから社会に出てその発展に寄与していくことになります。私は、皆さんのこれからの活躍に大きな期待を寄せているとともに、皆さんの成長をこれまで支えて下さった保護者や関係する方々に、この場をお借りして皆さんと共に感謝申し上げたいと思います。2.新社会人として 4月、皆さんは社会人として新しい一歩を踏み出します。本校には、電子機械工学科、建築環境学科、自動車整備工学科、経営情報学科、医療情報学科、幼児保育学科(来年度からこども未来学科と名称変更)の6学科がありますから、皆さんは、ものづくりの企業や自動車整備や建設・土木工事の現場、幼稚園や保育所などの教育の場、病院や役所で、それぞれの専門分野の将来を担う新しい力として働くことになります。 フレッシュマンである皆さんは、あたえられた仕事に不慣れであったり、これまでとは全く違った環境やいままで学んだことがない仕事に戸惑ったりすることが多いかもしれません。時には失敗して職場の諸先輩に叱責されたり、それによって落胆してしまうことがあるかもしれません。しかし、それは学校を卒業して社会に出て新しい分野で働き始めるときに、誰でも一度は経験することなのです。これから先、皆さんの人生は失敗の日々だけではないのですから、失敗や間違いは自分を成長させるいい機会だと思いなおし、新しい知識や技術を吸収する努力を惜しまないで下さい。皆さんの周囲にいる諸先輩は、積極的に物事に取り組んでいる皆さんをきっと助けてくれるはずです。失敗を恐れずに取り組んでいれば、初めは不慣れでうまくいかなかったことができるようになったり、苦手な作業が面白くもなったりします。3.社会に出てから学ぶ むしろ気をつけなければいけないのは、仕事に慣れてきて、自分は職場で一人前に働くことができるのだと思うようになった頃です。ごく簡単だと思っていることや確実にできると思っている作業を間違えてしまうということがよく起こります。その時こそが自分自身の仕事に対する姿勢を反省する時です。仕事に対して、これまでにも増して謙虚に臨むことが求められている時だと思ってください。 社会に出てから与えられるどんな仕事も、皆さんが考えている以上に奥深いものなのです。TIST在学中に行った現場見学や企業実習、インターシップの経験を思い出してください。それぞれの専門分野で行われている実際の仕事は、高度な知識と技術を駆使し、長年にわたって多彩なノウハウを積み上げて出来上がっているものなのです。皆さんがTISTで習得したことだけで処理できるものは、仕事のほんのごく一部でしかないのです。TIST在学中よりも社会に出てからの方が学ぶことが多いと思って間違いありません。実社会には卒業してから学ぶべきことがまだまだ沢山あります。私は、皆さんが実社会で働く中で多くを学び、さまざまな経験を糧にしてそれぞれの専門分野で真のエキスパートとなることを期待しています。4.社会の変化 これから皆さんを受け入れようとしている日本の社会は、今大きく変化しつつあります。少子化によって年々顕著になる人口構成の変化やグローバリゼーションの進行によってもたらされる社会構造や産業構造の変化、それらが原因となって生じるさまざまな社会問題がこれからのわが国の将来に大きな影響を与えようとしています。少子化を一つとっても、TIST卒業生へ 筑波研究学園専門学校 学校長 柿崎明人

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