TIST114
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4ニクスコースと電子制御コースの相乗効果を発揮できるよう統合し、電子機械コースとしてスタートします。電気・通信設備エンジニアの育成、 電気設備コース(28年度設置予定) 一般家庭やビル・事業所の電気設備、インターネット関連の通信設備などの設計・施工の技術を学び、地元就職にも有利な電気技術者の育成を目指し28年度に電気設備コースを開設します。 人々の暮らしやビジネス活動に無くてはならない電気や電話・インターネット。さらに電気自動車や太陽光発電、スマートフォンの普及など需要は高まるばかりです。こうした重要な社会インフラの安全・安心・快適を実現する電気・通信関係の仕事は「手に職」となり人材ニーズが高くて不況に強く、地元就職に有利なのも魅力です。実務経験を積み、将来は電気工事や電気設備管理の仕事で独立・開業の道も開けます。 目標資格の第一ステップは、第二種電気工事士です。この国家試験は筆記試験と技能試験があり、特に技能試験は独特の緊張感を伴います。しかし、放課後の特別対策講座で繰り返し練習して余裕と自信をもてるようになった学生は、試験会場の緊張感に飲まれることなく合格しています。作業に習熟すれば試験には合格できますが、それは指導の一部に過ぎません。指導の狙いは、①作業の前にまず段取りと流れを設計し、②常に作業全体と時間配分に気を配りながら個々の作業を進めること、③記憶に頼らず点検・確認・記録を確実に行い、④道具を丁寧に扱い掃除を怠らないこと等を習慣づけることです。これらの習慣は職業人として成長の伸びしろにつながると考えます。この実践課題として電気工事士試験は有効であり、職業実践専門課程の認定学科に求められる実学重視の実践の姿とも捉え、指導に取り組んでいます。次のステップは第一種電気工事士試験、さらには電気主任技術者試験と学生の適性に応じた個別指導を実践しています。ものつくり学科の将来展望、 ニーズと職業実践教育 最近ある自動車メーカーが「2050年からエンジン搭載の車は作らない」と発表する等、産業構造が目まぐるしく変化する中で、求められる人材像や技術も変化することでしょう。しかし、資源に乏しい日本は、技術と知恵の付加価値で国際競争を生き抜かねばならない状況に変わりはありません。常日頃、学生には「将来性のある仕事に就こう」と語りかけています。それには今の自分の状況から5年、10年、20年後の自分や希望の業界の姿を描く一方で、将来の姿から今あるべき自分を見つめてみる。そうすると一時の流行や目先の興味に翻弄されず、仕事の方向が見えてくることでしょう。こうした学生一人ひとりの適材適所を的確に方向づけできるよう、教員自らも自己研修や資格取得に弛まず学び続けています。 ものつくり学科は今後の展望の中で、学生が描くライフスタイルに応じ職業教育上の基軸となる仕事分野を二つ設定しています。①コア技術で生き抜こうとする学生には、人の代わりに仕事をする産業用ロボットなどの自動化機械系や電子機械システム系の仕事分野 ②地元密着で生き抜こうとする学生には、電気通信設備や電気エネルギーなどなくてはならない社会インフラ系の仕事分野、さらに両分野でじっくりと学び1ランク上の実践資格を取得して現場の実践的な技術者を目指す学生には、電子機械システムコース(28年度、総合テクニカルコース/3年課程へと発展)を展開して参ります。 今後とも地域の若者とモノつくり企業の橋渡し役となるべく、職業実践教育の充実に取り組んで参りますので、よろしくお願い致します。電気工事士技能試験(例)と工具1ランク上の実践資格を取得、拓ける未来TISTと大学・短大の教育の違いクラス編成カリキュラム教育指導資格取得進路指導TISTものつくり学科クラス担任制で進路指導や相談事に個別対応専門基礎科目+専門実習科目(必須と選択科目)職業実践カリキュラムで実習中心(授業時間数/単位制)目標資格の設定指導と特別対策講座で個別指導地元就職は学校求人が中心、ネットエントリーで大手企業へ工学系大学・短大一般的にクラス担任制ではなく、自己管理力が必要一般教養科目+専門科目(選択科目から履修計画を立案)学術研究中心で講義や実験と専門分野ゼミ(単位制)目標資格は自ら選択し計画立案、自学自習が基本ネットエントリーと自己開拓が基本

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