▲ 卒業研究発表会 (1グループ単位での発表)
医療情報管理学科における卒業研究は、この業界における問題点を見いだし、その解決策を提示することにあります。
また、問題点を見いだすまでの考え方や問題を解決するための理論・手法などを卒業研究論文にまとめ、卒業論文の要旨を卒業研究発表としてわかりやすく解説できるかが評価のポイントです。
2007年度の卒業生の卒業研究事例をご紹介します。( ) 内は出身校です。
近年、DPC導入の動きが高まるなか、その導入条件として医療の標準化が重要視されている。医療の標準化の基本となるのが、クリニカルパスである。クリニカルパスは、医療機関側にも患者側にもメリットが多い反面、パスを作成するにあたり、膨大な情報の収集・分析が必要であることを学校の授業を通してすでに学んでいる。そこで実際の医療現場で、診療情報管理士とクリニカルパスがどのようにかかわっているかを調査・分析し、導き出された問題点から、今後の診療情報管理士に求められる役割を明確化するためにテーマとして選定した。
クリニカルパスについて、診療情報管理士の業務内容などについて文献等で調査を進めた。茨城県内のクリニカルパスと診療情報管理士の現状を調べるため、県内100床以上の計115病院にアンケートを郵送し、調査を行った。
調査の結果、クリニカルパスに診療情報管理士がかかわる環境が整っていないことが明確になった。クリニカルパスの問題点として、情報収集やデータの分析を専門的に行える職種がチーム内に存在せず、データ分析が困難という結果が得られ、分析力の不足からバリアンスの発生率が増加しているのではないかと考えられた。改善策として、情報収集能力や統計処理能力を持つ診療情報管理士をクリニカルパス作成チームに加えることが、バリアンスの発生低下につながるのではないかと考えた。その結果、医療が標準化され計画性のある医療を提供できるようになり、無駄な医療費を削減できるのではないかと考える。
▲ 1グループ単位での発表