▲ 卒業研究発表会の様子
卒業年次の必須科目である「卒業研究」は、本校2年間の学習成果の総まとめとして位置づけられており、卒業後の進路となるサービス産業社会の中に問題を提起し、実社会で求められる実践力を身につけることをねらいとしております。
情報処理学科では、2007年度テーマとして「ITユビキタス社会への関わり」を掲げました。これまで学んだ「情報処理技術」や「ビジネス実務力」を実際に活用しながら調査や研究を行い、Webシステムや Webサイトとしてまとめました。この卒業研究を通して学んだ多くの経験は、一人ひとりの「自信」へと繋がり、また、実社会で活躍するための大きな「力」になったことと思います。
卒業研究は、卒業生にとってTIST時代のひとつの貴重な“Monument”となることでしょう。
国際交流の進展等により、国際線旅行者は増加しています。航空需要の大部分を占める首都圏では、需要に対する発着枠が不足しており、海外の航空会社は自由に就航することが厳しい状況です。そのような首都圏の航空事情を改善するために、立案・着工を進めているのが茨城空港です。
この空港は、自衛隊の百里飛行場に民間が入る形になっており、官民共用空港として機能します。そして、今まで首都圏の空港に離着陸することが難しかった格安航空会社の枠を確保することは、国内初の取り組みであり、今後の日本の航空事情の充実化へと必ず繋がっていくと考えられます。そこで私たちは、官民共同で作る茨城空港に着目し、この事業をより多くの人に知っていただくことが、地元である茨城県の活性化に繋がると思い、この課題に取り組みました。
茨城空港は、空港開設において「ローコストキャリア」を重要視しています。海外の空港をモデルにして一般的な日本の空港とは違い、徹底的に施設や設備を見直すことで可能な経費を削減しています。国土交通省が様々な事業費を削減するなかで、茨城空港はまさにその趣旨に合致しており、同規模の空港の約半分程度の事業費で賄うことができます。これらの事業費削減は国や県が維持、管理する際の経費を抑えることができるなど、多くのメリットに繋がっていることが分かりました。研究をしていく中で私たちは現地に赴き、県職員の方々にご説明いただいたことで、新聞等の報道では分からない行政の取り組みまで知ることができました。
私たちの研究を通してより多くの人に茨城空港に興味を持っていただき、県民として行政と民間がどのような取り組みを行っているか、作成したWebサイトを通してご理解していただけたらと思います。

私たちは、公務員試験対策で時事問題を学んだ際に、日本社会が抱える問題として少子化問題があることを知りましたが、授業の中ではその詳細についてはわかりませんでした。そのため、少子化の原因や影響、現状などについて詳しく知り、行政マネジメント学科として、国や県などの行政機関が行う少子化対策についても調査・研究をし、理解を深めたいと思い卒業研究のテーマに設定しました。
私たちは、研究テーマを「少子化問題~茨城県の少子化対策~」とし、少子化の原因・現状・影響・対策、アンケート、用語集の6項目について、内閣府『少子化社会白書』を読んだり、茨城県庁(保健福祉部 子ども家庭課)や土浦市役所(保健福祉部子ども福祉課)を訪問させていただいたりしながら、調査・研究を進めました。また実際に子育てを行っている方々の意識調査として、土浦市内の4ヶ所の幼稚園・保育園にご協力いただき、保護者の方を対象にアンケート調査を実施させていただきました。
私たちは、少子化問題を研究のテーマとして調査を行っていくなかで、少子化問題を防いでいくことがいかに重要であり、難しい問題であるかを再認識することができました。研究の成果をWebサイトにまとめましたので、この研究成果を少しでも多くの方たちに見ていただき、少子化問題の重要性を再認識していただければ幸いです。また、今回の研究では各行政機関や保育園・幼稚園の方など、多くの方々にご協力いただき、研究を進めて参りました。卒業研究を通して得た、この貴重な経験を実社会で活かしていきたいと思います。

私たちは社会人になったら、所得税をはじめ多くの税金を納めなければなりません。しかし、私たちは税に関する知識が大変不足しています。実社会に出る前に税の仕組みや用途など、税について知ることは、今後の社会生活において大いに役立つと思い、卒業研究のテーマに設定しました。
私たちは最終的に「一世帯あたりの納税額の計算」を行えるようにすることを計画しました。そのためには税の基礎知識を知る必要があると思い、主に国税庁『税務大学校講本』を使用し、税の歴史・基礎・使い道・種類・分類について調べました。また、土浦税務署を訪問し、税に関するご指導いただき、Excelを用いた税額計算ソフト「税額計算シミュレーター」を作成し、所得税・消費税・住民税・たばこ税・酒税を計算できるようにしました。研究内容はWebサイトにまとめ、この「税額計算シミュレーター」もWebサイトに載せて、ご覧になられた方も利用することができるようにしました。
卒業研究を通じて、税しくみは私たちの予想以上に複雑だと感じました。しかし、今回の卒業研究を通して、社会人となる私たちが支払うことになる税のしくみが分かり、日常生活に役立てることができると考えられます。納税額の計算についても、土浦税務署の方からご助言をいただき、各税の計算方法を知ることができました。研究を始める前の私たちのように、同年代の若者は税について詳しく知っている人は少ないと思うので、私たちが卒業研究を通じて得た知識を伝え、税について関心や理解を深めていただければと思います。

近年の外国為替及び外国貿易法が改正され、ブロードバンドの普及も手伝って急速に拡大した外国為替証拠金取引(FX)の存在が目立つようになり、内容は知らなくても「FX」という言葉を聞いた人は多いのではないでしょうか。初心者でも簡単に高収入が得られるなどの見出しから、とても魅力的に見えるFXですが、そこには得だけでなく損も隠れているはずです。それなのになぜFXに手を出す人が多いのでしょうか。FXには他の金融商品にはない特別な魅力があるのか、そもそもFXとはどのようなものなのか、私たちも興味があったのでFXを中心とした、金融財形商品のWebサイトを制作しました。
Webサイトを製作するにあたっては、私たちもゼロからのスタートだったこともあり、初めて見る言葉ばかりで理解するのに苦労しました。そのような経験から投資を知らない人でも理解できるように、金利や金融商品などの基本的なことから紹介しています。また金利や金融商品、FXをより詳しく調べるために、証券会社の方から直接お話を伺ったり、株式セミナーにも参加し、そこで得た最新の情報をWebサイトに反映しました。
始めは投資に関して知識の薄かった私たちですが、この調査をきっかけに投資について興味が出てきました。このWebページを見て、メリットとデメリットをよく見極めた上で、FXをはじめとした投資に興味を持つ人が出てくれるとうれしく思います。

先輩方が制作した古道のWebサイトを拝見し、古道について興味を持ち県内に存在する古道を調べました。そこで、日本の道100選に選ばれている「つくば道」に注目し今回のテーマとしました。古道とは、昔はよく使われていたが、現在ではあまり利用されなくなり、その形が当時のままの状態で残されている道のことを指します。
つくば道の歴史は寛永3年(1626年)から始まります。3代将軍徳川家光は家康が祈願所に定めた知足院中禅寺(現在の筑波山神社)を一新する工事に取り掛かりました。しかし、当時は細い道しかなく、資材を運搬できるような道はありませんでした。そこで資材運搬路として整備されたのがつくば道です。聖徳5年(1715年)につくば道の道標が建設され、その後、寛政10年(1798年)に再建され、現在のものとなりました。昭和40年(1965年)になると当時からあった石段が生活道路として舗装されてしまいましたが、現在でも神社下に残る47段の石段は当時のまま残っています。
Webサイトでつくば道の魅力をどのようにすれば伝えられるか、試行錯誤を繰返しました。資料が少ないために、図書館や史料館に出掛けたり、夏の暑い日に急勾配のつくば道を歩き写真を撮影したこと、画像を加工・調整した作業も大変苦労しました。
このWebサイトを通じて、つくば道を多くの方々に知っていただき、茨城にも素晴らしい古道があるということをPRできたらと思います。

携帯電話は10年前まで、一部のビジネスマンが会社から貸与されたものを社用で使う光景が見られる程度で、一般の人が所有し使うことはほとんどありませんでしたが、2009年度の携帯電話の普及率は約90%に到達し、1人1台持っているというのが当たり前になりつつあります。携帯電話が普及し、また発展していくことにより、コミュニケーションの幅が広がり、生活も便利になり、携帯電話は私たちの生活をより良いものにしてきました。
しかし携帯電話が1人1台所持するという飽和状態の中で、なぜ携帯会社は売上を伸ばすことが出来るのか、携帯電話が便利になることは良いことだけなのか、経済不況が続く中でなぜ携帯会社は損失になることなく利益を保てることが出来るのか等、大変興味を持ったので、卒研のテーマにしました。
調査・研究内容は、携帯電話の歴史や携帯電話の所持率(普及率)など、過去から現在までの携帯電話についてまとめるとともに、携帯電話会社大手のdocomo au Softbankの経営戦略やサービス内容を比較し、携帯電話が絡んだ流通やそれによっておこる犯罪などをまとめあげました。また学内アンケートを実施し、TIST生の携帯電話に対する実態を調査しました。
身近な通信機器となった携帯ですが、様々な機能が増え携帯端末ともいえる現在、その仕組みやサービス内容に少しでも興味を持ってもらえればと思います。
